展示品はプライスレス The Arts of The Kingdom Museum バンパイン タイ

この美術館は2つ建物があります。一つは王室の所蔵品が展示されている建物。もう一つはタイの伝統舞踊劇コーン (Khon) の舞台装置、仮面や衣装の展示、そしてそれらの作り方を鑑賞できます。オープンして比較的新しいようです。入場料は分かれていてどちらか片方だけ見ることもできるようです。片方だけだと150バーツ。両方で300バーツです。初めての人は両方観ることをおすすめします。

一つめの建物は凄かったです。写真撮影禁止でしかもスマートフォンの持ち込みも禁止されています。王室の私設美術館のようです。内部の写真はないのでカタログだけ載せておきます。

タイの伝統技術の全てを駆使して作られた作品達が並んでいます。こういう美術品は王室主導で製作しないと伝統技術が継承されないんだと思います。どの作品も細部まで精緻に仕上がっていました。美術館入り口のタマムシの羽のグラデーションを駆使して製作した壁やシャンデリアに衝撃を受けました。タマムシ達は本当に上品な光を放っています。何千枚もの羽が細かくカットされて使われています。圧倒されて言葉にならないです。久しぶりに聞いたタマムシというワードは中学の時に学んだ正倉院の宝物に使われていることしか思い出せません。何千匹ものタマムシを王室で飼育しているのでしょうか?ちなみに説明文にはBeetle Wingと書かれていてタマムシの羽はそういう風に英訳するんだとちょっとだけ意外でした。

美術品に興味がある方は絶対にこの美術館はマストでしょう。

どの展示品もプライスレスな感じです。作品によっては数十人で取り組んで数年も時間をかけていたりします。職人さん達の時間と技術を注ぎこんだ素晴らしい作品の数々が部屋に置かれています。

どれくらいのコストがかかっているのか見当さえつかないです。制作コストを考えるだけ野暮なんだろうと思います。

駐車場からシャトルバスで美術館の入り口まで送迎があります。

カフェやお土産を購入できるショップもあります。試しにライスクラッカーを購入。

例えるとゴーフルのクリームなしの味です。いや薄いせんべいという方が適切かもしれません。ほんのり甘く上品な味です。

もう一つの建物は伝統舞踏に使用する巨大なセットが展示されています。この規模の劇のセットを展示している美術館はあんまりないと思います。凄いスペースです。

明日から劇場にしますと言ったら本当に劇場になりそうなサイズです。倉庫と言ったほうが正しいかもしれません。

写真ではサイズが全く想像できないと思いますが、かなり大きいです。

これは人間がハヌマーンの背中を歩くシーンに使用されるセットです。

コーンの仮面はどれも本当に美しいです。現代アートのようです。

本物のようなセットです。

象は等身大サイズです。

このセットも巨大です。口の中には大人が3人くらい入れそうなスペースがあります。

機織り機を使用して手動で布を織っていました。

マスクも3ヶ月もの時間をかけて仕上げているようです。デフォルトの仮面の形の上に紙を貼って、さらにその上にゴムとバナナを焦がしたものを混ぜて塗って形を整えています。最後に彩色です。

衣装も手作業で製作していました。まるでオートクチュールのようです。

これは昔使用していたデザインの生地だそうです。現在使用されている生地のデザインはさらにはアップデートされています。

劇で使用される背景です。この場所で制作しているようです。

こうしてみると服からマスクから装飾品の全てが芸術品です。

コーンで使用される物は全て王室の所有品から模して製作されています。

セットとはいえ作りは本物のような作り込みです。

かなり細かいです。

どことなくロッブリーの遺跡に似ているセットです。ハヌマーンに縁が深い街だからでしょうか。

上のセットは手動で操作しているようです。

スタッフの方も説明が丁寧で親切でした。

来月からCovid19もあって室内ではなく屋外で劇を開催する予定という話をしていました。興味がある方はウェブサイトをチェックしてみてください。